Dahlia 第7話「花言葉は感謝と裏切り」

6話は時間がかかるので後で投稿。先に7話を

あらすじ:なんとか幻創種撃退、ついでにダーリャがちょっとデレた。ダーリャが帰れる見込みができたが、ちょい待たないといけない

ナナ「まだ時間あるけど帰るまでにやっときたいことある?」

ダーリャ「・・・そうですね、それじゃあ」

ダーリャ「自然の多くて山深いところに行きたい・・・かな」

ナナ「山奥・・・ということは・・・!?ダ、ダーリャ、い、いきなり大胆だn」

ダーリャ「蒲焼きにされたいみたいですね?背開き?腹開き?焼き加減はどうします?ヴェリー・ウェルダン?炭?灰?選ばせてあげますよ(ニッコリ&炎テクチャージ)」

ナナ「ジョーダンジョーダン」

ナナ「(アークスシップって面積はそんなに大きくないから、大きい山とかなかったりするのかな?)」

ナナ「山深いところならナベリウスとかにないの?」

ダーリャ「観光に行くわけじゃないですからね。だいたいいつも行くのは凶暴化した原生種がいる危険な地区です。それにあちらの山深いところに道なんてありませんし」

ナナ「あー、なるほど。うん、それじゃめちゃくちゃ山奥だけどちゃんと整備されてて人も多少は住んでるいいところ知ってるぞ」

ダーリャ「すごいすごい、行っても行っても山ばかり」

ダーリャ「にしてもこの列車遅いですね、なんとかなりませんか?」

ナナ「これでも特急なんだけどなあ。」

まああちらの世界の電車なんてマッハで走ってるんだろう。てか空とんでるかもしれない。

それを抜きにしてもこの列車が遅いことは事実で、40km/hくらいしか出てない。この急勾配と急カーブでは仕方ないが

列車はトンネルをくぐり断崖絶壁を走り勾配を登っていく。車窓からたまに人家が見える程度だ。

ダーリャ「でもトンネルくぐったりガタガタ揺れたり楽しいです♪うわ、あそこなんであんな急斜面に家があるの!?」

そんなこんなで右へ左へとカーブを揺られること数十分、今度は70°の坂を登るケーブルカーに乗り換え、そこからさらにバスへ乗り換えようやく到着。

見渡す限り山と山。そんな陸の孤島の盆地にこの寺はある。寺と言っても盆地全体が境内で、周辺で働く人々の家や学校までありちょっとした街もある。しかし元が人里離れた修行の場であり、境内の大半はいかにも山奥の寺といった雰囲気だ。

高さ50mほどもある2重の塔、マガツにはかなわないにしても数十mもある仏像が林立する堂、そして何より雄大な自然

ダーリャ「エネミーに襲われる心配がないところで自然を満喫できるって・・・楽しい」

ナナ「それじゃもう夕方だしテキトーにごはんにする?」

ダーリャ「山奥なのに店はいっぱいありますね。あのレストランがいいかな」

ナナ「わかった。OK」

ダーリャ「う~ん、何食べよっかな~♪」

ナナ「俺はオムライスで」

ナナ「ダーリャ、「あ~ん」って食べさせて!」

まあ断られるよね。まあ気持ち悪がられてジト目で睨まれるのも最高のスパイスなのだ

ダーリャ「いいですよ」

ナナ「ファ!?」

まさかの出来事に驚いていると、ダーリャがこちらのスプーンをひょいっと奪いとり、スプーンでオムライスをすくい始めた。

向い合って座っているので腕を伸ばしてすくう形になり、少々手間取ったものの、オムライスを載せたスプーンがゆっくりとこちらの口に向けられる

ドキン ドキン ドキン ドキン

ダーリャ「それじゃ口を開けてください。あ~ん♡」

ナナ「ア、ア~ン」

ナナ「(もぐもぐもぐ)」

目の前ではかわいいダーリャが興味津々といった様子でこちらの顔を眺めている。はずかしい・・///

目のやり場に困り目線を前やや下にやるとたっぷりケチャップの掛かったオムライスが。視線をやや手前に戻すと皿にも大量のケチャップが。更に目線を真下まで戻すとテーブルにも大量のケチャップが

ナナ「あれ、なんでこんなにケチャップかかってるんだ?」

ダーリャ「ちょっと!?鼻血吹き出てますよ!?」

ナナ「(もぐもぐもぐ)」

大量の血液を失って、むしろ早急な治療が必要であるはずなのに。何が彼を突き動かすのか。

ナナ「(ふひひ・・・ダーリャの・・・『あ~ん♡』・・・マジ天国・・・)」

ダーリャの声も届かないほど意識がもうろうとしながらオムライスを咀嚼する姿に力強さは欠片もない。小突いただけで椅子から転げ落ち、二度と立ち上がれなくなるだろうことは、明らかだ。

ナナ「(もぐもぐ・・・ごっくん)」

ナナ「ダーリャ、ありがとう、とっても美味しかった。ごちそうさまでしt・・・」

バタンッ

ダーリャ「何はともあれ助かってよかった。いい加減いきなり血を吹いて倒れるのはやめてください。」

ナナ「それじゃあもう時間だしお別れか・・・。残念だな」

ダーリャ「短い間ですけど、お世話になりました。ありがとうございました。」

ダーリャ「いえ、ナナバッハさん、ありがとう!」

と笑顔で言ってくれるダーリャ。

ああ・・・ああ・・・

また鼻血出そう・・・

ダーリャ「・・・・・うう・・・ど、どうしよう」

ナナ「ダーリャ・・・どうしたの?」

しかしダーリャは大きく溜息をつくとどこか困った表情に

ダーリャ「あの・・・あの・・・あの・・・」

と非常に申し訳無さそうに言う。

ナナ「・・・なに?」

ダーリャ「・・・目をつむってください。そしていいと言うまで開けないでください」

ナナ「・・・ごぶぉ!?」

ダーリャ「いきなり吐血しないでください」

ナナ「分かった、ダーリャがいいと言うまで開けないから」

どうしていきなりこうなった? そこまで惚れられていたのか!?

ダーリャ「そ、それじゃあ・・・」

ナナ「(ドキッ!ドキッ!)」

・・・・

ダーリャ「ごめんなさいっ!」

メキッ

ナナ「べっ!??」

バタンッ


ダーリャ「・・・もう目を開けてもいいですよ。平和になったら・・・また話せるといいですね。」


ナナ「う、う~ん、なんか体が重い・・・。」

ナナ「あれ、もう夜?今日は何してたっけ?・・・ああ、またつい一日中ぐーたらしてしまったのか。反省」

ナナ「そういえばここ最近PSO2インしてないな。ひさしぶりにやろ~っと」

→おまけ

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